気温や湿度が上がって来ても、感染者数はおさまりを見せない新型コロナウイルスです
インフルエンザと違いますね
日本では死亡率が少ないので心配ないという声もありますが、
後遺症がひどいとも聞きます
実態はどうなのでしょうか・・・
コロナ陰性後も続く後遺症
新型コロナウイルスの感染者をめぐっては、陰性になって退院したあとも、数か月にわたって発熱やけん怠感が続いたり、呼吸機能や運動能力の低下で日常生活に支障が出たりする人が多くいることが国内外で明らかになっています。
引用元: コロナ陰性後も続く“後遺症” 実態調査へ 日本呼吸器学会
こちらの記事によると、感染した21歳の男子大学生は陰性になったあとも2か月近くにわたって発熱や息苦しさなどの症状が続いているとのこと・・
大学にも通えない上、移動もしんどいのでタクシーを使いながら通院しているそうです
検査で陰性になっても続く症状とは?
● 発熱
● 頭痛
● 味覚や嗅覚の異常
● けん怠感
● 息苦しさ
● めまい
● 耳鳴りなど
退院したあとの医療費の一部は自己負担
新型コロナは指定感染症になっているので、入院などの医療費は全額公費で負担されますが、陰性になり退院したあとは、一部自己負担!
後遺症とみられる症状が続き、治療が必要な場合は大変です
新型コロナにかかると、体の中はどうなるの?後遺症は?
ドクターハッシー/内科医 橋本将吉さんの教え
コロナの初めはどのような症状が出るのか
- 発熱
- 咳
- 息苦しさ
など風邪症状が出る
この時 ウイルスはどこにいるのか
喉の奥=上気道 だけにいる ←限局(限られた場所だけにいること)
感染初期段階は上気道に限局し、多くの場合はそのまま治ると言われています
コロナにかかり治りづらい人はいる?
ウイルスが限局しない人
↓
ウイルスが増殖し、広がってしまうことがあるため
ウイルスは、どうやって広がってしまうのか
喉の奥で増殖したウイルスが血液にのる
↓
身体中に広がってしまう
↓
ウイルスが血液の中に沢山いる状態 => ウイルス血症となる
人間は体の中に入ったウイルスとどうやって戦うのか
血液の中の白血球がウイルスをやっつける <=免疫
白血球は物質(サイトカイン)を出して仲間を呼び、助け合って戦う
白血球がサイトカインをどんどん出してしまうと、自分も傷ついてしまう
体中にウイルスがあり、白血球がサイトカインをたくさん出して戦っていると
- 高サイトカイン血症
- サイトカイン症候群
- サイトカインストーム
という白血球が出すサイトカインで自分もすごく傷ついている状態となります
ウイルスと戦い身体中の臓器が傷つき敗血症になる
出し過ぎたサイトカインで身体中の臓器がたくさん傷ついてしまった状態が敗血症(sepsis)
敗血症は、身体中の臓器が負けてしまった状態で
身体中の臓器 心臓、肺 脳がダメージを受けてしまいます
敗血症になると、ICUなどで集中治療が必要
集中治療の内容
- 身体中に酸素が足りないので酸素投与
- 血圧が下がるので、輸液を投与して血圧を上げる
- 抗ウイルス薬を副作用覚悟で投与する
敗血症の悪循環
- 身体中の臓器が傷つき出血する
- その血は固まる
- 細い血管の中だと血液が流れずらくなり、より一層臓器が傷つく
この悪循環の状態を播種性(はしゅせい)血管内凝固症候群(DIC) という
あまりに血が固まりすぎると・・
- 血を固める物質 フィブリンが足りなくなる
- 血を固めることができなくなる
- 身体中で出血が進む
血を固め、血を溶かすという大変難しい治療となる
敗血症やDICでダメージを受けた臓器によって後遺症が違う
脳 | 運動障害、麻痺、 言語障害、痺れ等の感覚障害など |
肺 | 肺繊維症、間質性肺炎などになり 息苦しさが出る |
腎臓 | 慢性腎不全になる可能性 |
◆川崎病(全身の血管の炎症)と似た症状が出る可能性もある
◆身体中 どの臓器も傷つくことがあり、どのような後遺症の可能性もある
若い人でも重症化すると、後遺症が残ってしまう可能性があるのが
よくわかりました
やはりウイルスを広げないこと、免疫力を高めることが大切ですね!