バンクシーという覆面アーティストが時々ニュースになっています
初めてバンクシーを知ったのは、サザビーズオークションのニュースをみた時でした
バンクシー、シュレッダー絵画騒動に飛び交う憶測
『赤い風船に手を伸ばす少女』が約1億5千万円で落札された直後、額縁の中に仕掛けられたシュレッダーが作動して作品を切断!
自分の作品がオークションにかけられた時のことを想定して
シュレッダーを仕込んでおいたんだとか・・
一体なぜなのでしょう!?
バンクシーって何者?
イギリスを拠点に活動する匿名のストリート・アーティスト、破壊者、政治活動家、映画監督と紹介されています
【youtube】謎のアーティスト・バンクシーの秘密
- 1973年7月28日にイギリス、ブリストル近郊のヤーテで生まれたロビン・カニンガムが彼の本名だと言われたり、実はイギリスのバンド、マッシヴアタックのリーダー、ロバート・デル・ナジャ(通称3D)じゃないかという噂もある
- 90年代初めは、Dry BreadZに所属するフリーハンドのグラフィティ・アーティストだった (グラフィティとは、スプレーやフェルトペンなどを使い、壁などに描かれた絵や図案化さた文字のこと)
- 2000年にはステンシルに手法を切り替え 現在に至る
- 最も有名なバンクシーの初期の作品は1999年に描かれたマイルド・マイルド・ウェストだが、反グラフィティ団体に赤いペイントで塗りつぶされる➡︎ すぐに修復されブリストルの文化を象徴するアートとして残されている
- 2000年頃 10年過ごしたブリストルからロンドンに引越す
- 2003年 有名なストリート・アーティストとしてガーディアン誌のインタビューを受ける ➡︎ 28歳でみすぼらしいジーンズ姿 銀歯に銀のチェーン 片耳だけのイヤリングをし、ラッパーかシンガーのように見えたと言われている(インタビューでは写真、動画は撮られていない)
作品の売却例
2004年にプリンス・アルバート・パブの壁につくられた「KISSING COPPERS 」が、2011年にオークションでアメリカ人バイヤーに$575,000で売られた
バンクシーにはお金は入らずパブのオーナーに入った
その後、110万ドルの値がついた作品もバンクシーの収入にはならなかった
高額で作品が売られることに対してのバンクシーのコメント
「私は自分の作品に高額な値段がつくととても恥ずかしくなる。傑作と言われる物を描かなければ許さないという自分を見るようだからだ」とアンリ・マティスの言葉を引用し、その心境を述べている
ストリートアートというものは創造されたその場所にあることが大事なのであり、そうでなければメッセージは伝わらないと話している
政治的・社会的テーマは反資本主義や反権力
- ロンドン動物園のペンギンの囲いに上り、’We’re bored of fish’ (我々は魚にはもう飽き飽きだ)とペイントした。
- ブリストル動物園のゾウの囲いに ‘I want out. This place is too cold. Keeper smells. Boring, boring, boring.’(外に出たい。ここは寒すぎる。飼育係は臭う。退屈・退屈・退屈)とペイントした。
- 2006年6月にブリストルで、裸の男がバスルームの窓からぶら下がる壁画を残し、除去か否かがインターネットで問われて97%が除去に反対して残存している。
バンクシーはかつて落書きを、下層階級の「復讐」、またはより大きくより良い装備をした敵から、権力、領土、そして栄光を奪うことを可能にする「ゲリラ戦争」の一つの形と表現していた。
引用元 : Wikipedia
最近のニュースでは防護服に身を包んだバンクシーが、
動いている地下鉄の中で、落書きをする姿が話題となっていましたね〜
【youtube】バンクシー、ロンドン地下鉄の車両にコロナウイルス関連のアートワークを公開
地下鉄という公共の乗り物に次々とペイントしていくバンクシー
これってどうなの?と思っていたところ・・・
バンクシー新作、消される 地下鉄は落書き禁止
正体不明の路上芸術家バンクシーが英ロンドンの地下鉄の車内に落書きした新作が、ロンドン市交通局の清掃員によって消されていたことが15日、明らかになった。英紙イブニング・スタンダードは交通局関係者の「落書き禁止の厳格な原則に基づき、作品は数日前に消し去られた」との発言を伝えた。
新作のタイトルは「マスクをせよ、さらば与えられん」で、14日に公式インスタグラムで公表された。地下鉄サークル線の車内に、マスクをパラシュートのように使って空を飛ぶネズミ、くしゃみで大量の飛沫(ひまつ)を飛ばすネズミなどが描かれた。
引用元: 時事コム
「地下鉄は落書き禁止」←そりゃ、そうでしょうよとなりますよね
「マスクをしよう!」と呼びかけている主張は良いのですが、結局は他人のものに落書きしているわけですから
日本でも建物への落書きは、建造物損壊罪適用の対象で、建物に当たらない場合には、器物損壊罪という犯罪になってしまいます
✖️ 建造物損壊罪だと5年以下の懲役
✖️ 器物損壊罪は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金
ところが、イギリスの交通局は「われわれはバンクシーに、適切な場所で利用客に彼のメッセージを伝える機会を提供したい」と話しているというからビックリ!
イギリスでも落書きは違法行為で罪に問われるのに何故なんでしょう?
Today’s art has been cancelled
due to police activity
警察沙汰により今日のアートは中止
インスタにはこんなメッセージもあげられていますが・・
バンクシーは何故 逮捕されないのか
テンドリング市の行政窓口のトップ、ナイジェル・ケネディに話を伺った。
バンクシーとは何か:地方自治体の意見
VICE:バンクシ―のグラフィティは合法ですか?
「この認識が世間の共通認識として広まるとは思えないが、バンクシーは「彼独自の許可」のようなものが存在すると言えるし、そもそもこの場所の価値を高めるような行為なので今回の件に関しては、違法性はないと判断した。このエリアは観光スポットでもあり、バンクシーのオリジナルの作品があれば、それも一つの観光資源として多くの利益をもたらしてくれると考えたからだ。」
バンクシーは「金のなる木」だから許されている。その論理に驚きはない。元来地方自治体は「金」を好む、ただそれだけだ。しかしながらこのバンクシーの特例について他のグラフィティアーティストはどのように感じているのだろうか。グラフィティを描くためのスプレー缶をバックパックに詰め込んで、ロンドン交通局のスタッフの目を盗んで、色んな場所にグラフィティを描くことに人生を賭けている連中を納得させるのは難しいのではないか。「バンクシーと違って君は法を超越するような有名な存在ではない」と言われているようなものなのだから。
引用元 :なぜバンクシーだけが壁に描くことを許されるのか
筋が通っていないですよね・・・
謎のアーティスト・バンクシーの扱い イギリスと日本
◆ イギリスでは特別扱い
・作品自体が高額で売れる
・場所の価値も高まり、観光資源になる
・建造物にペイントされた場合は、資産価値が上がる
日本では・・?
2019年12月、日本の兵庫県洲本市の市民公園近くの壁に、バンクシー作の可能性があるネズミの絵が2点発見された。アートとして評価する意見もあったが、同市としては、公共施設での落書きであり無視できないとして、兵庫県警察に被害届を提出した
引用元 : Wikipedia
あのバンクシーの作品かもしれないカワイイねずみの絵が都内にありました! 東京への贈り物かも? カバンを持っているようです。 pic.twitter.com/aPBVAq3GG3
— 小池百合子 (@ecoyuri) January 17, 2019
個人的には、兵庫県洲本市の対応が正しいと思います
反資本主義や反権力への批判をしているはずのバンクシーが、何故か通常は違法とされる落書きをしても良いという特権を持ち、他人の財物へ無断で手を加えているように見えてしまうのです
皆様はどのように感じますか?
よろしければコメントをお寄せくださいね
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